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茜色の記憶 5

ある日、珍しく結婚式帰りの女性3人組がBARに来た。

あーでもない、こーでもない、と新郎の感想なんかをいいながら

カクテルを頼んだ。

おとなしく酒を飲む彼女と対照的だな、なんて思わず俺は

その娘たちを眺めていた。

その時、爺さんが違う種類のカクテルをいっぺんに作り始めた。

ジャグリングのようにシェイカーを投げてからカウンターの上に並べ、違うリキュールを入れたシェイカーを積み重ねて軽快にシェイクし、くるりとターンして背中で受け止める。

カウンターの上にグラスを並べ、シェイカーをずらしながらきれいな3色のカクテルをそれぞれ注ぎ分ける。

3人組の女性たちは歓声をあげて拍手し、爺さんは胸に手を当ててお辞儀を返した。
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俺は爺さんの動きに魅了された。
ダンスのようなその動きに心をつかまれた。

俺、これがやりたい。
与えられたものでなく、初めて自分で掴み取りたいものを見つけた気がした。

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