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Crimson Saga 68

やっと落ち着いてベッドに座った俺のよこにチャンミンが座った。

「あの....覚えてること、話してください、ユノのこともっと知りたい」

俺もいままではなんとなく受け入れてきた自分の人生がひっくり返った遺伝子研究所での

発表に自分の頭で整理することをすっかり怠けていた。

そうだな....

俺は物心ついたときにはもうミロードにいた。

幼い時は周りに父と母だけしかいなかった。

あまり緑の豊かでない砂漠の町だったけれど、父も母も俺を大事にしてくれていた、と思う。

母が亡くなったのは病で、父が亡くなったのは事故だった。

母が亡くなってからしばらくは父はふさぎ込んでいたが、たぶん俺を育てるのに一生懸命

だったんだろう。俺は父からまっすぐに生きるようにってずっと言われてたな。

母は気が付くと病床に臥せっていたイメージで。父はそんな母を心から愛していたのは

幼い心ながら覚えていた。

父の事故の後に育ての親になってくれた人は近所に住む父の友人のような人だった。

父から預かったというブレスを俺にくれ、俺は以来ずっとそれをお守りにしている。

じっと聞いていたチャンミンが小刻みに震え出した。

「お父様とお母さまの名前って....」

母はハウン、父はトユンだと伝えると、チャンミンはポロポロと涙を流した。

びっくりして抱きしめると肩に顔をうずめて声を出さずにチャンミンは泣いた。

背中を摺っているとしばらくして落ち着いたようだ。ぼつり、ぽつりと話し出した。

「僕が先王から聞いた話です。先王の従弟が先王が20の時に誘拐された、と聞きました。

誘拐されたというのはその当時の権力争いに巻き込まれたからだ、ということでした。

先王は年の近い従弟のことをとても慕っていて、ずっと探していたそうです。

その名前がトユンだ....と聞いたことがあります。

ヒチョル所長の話を聞く限り、ユノはミロード星人ではなく、僕と一緒のグリーンスカー出身かと。

そうなると....ものすごい偶然だけれど、ユノのお父さんは先王との血縁関係にあります。

なんて数奇な....」

え....ということはチャンミンと俺って血縁関係?まじか....

同じ星ってだけでもショッキングだったけれど、そのうえ血縁関係なんて...

ってことはチャンミンと結ばれたらだめだってことじゃないのか?

どうしたらいいんだろう.....こんなにもう好きになっちまったのに。

「チャンミン、俺.....どうしよう」

「ユノ....」

チャンミンの声も震えていた。
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ええ?って声が聞こえそうですが、お話は基本ハッピーエンドです。
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