FC2ブログ

Crimson Saga 14

17396089.jpg
キッチンに立つ姿を後ろから眺める。

うん。たしかに男、なんだけどな。

ときおり折れそうに見えるのは、背負ってるもんの重さ、なのかな。

トレーニングをしていたロックが戻ってきて食卓に座った。

スヴェッソンは新しいパーツの購入をかんがえているらしく、ネットを検索していた。

1日に最低2回は顔を合わせるのがこの船のルール。

1食はタイミングが合わなかったりするから、一応、朝と夜にカウントする食事は一緒に取ることに

している。これで一日の時間計算にも役立ててる。

チャンミンが焼きそばを造ってくれた。小麦粉をこねて細くしたこの料理はロックには初体験だったらしく

うまい、うまいとめっちゃ食っていた。

ロックは基本肉の方が好きだけれど、俺の船のクルーになってからいろんなもんを食わせている。

最初は目を白黒させていたけれど「食えないものは出さねーから大丈夫」といってあるので

今ではずいぶん食えるものが増えた。

味覚が同じって大事だ。

チャンミンはにっこり笑うと自分の分をよそい、食い始めた。

しっかし、本当に食べ方が綺麗だな。たくさん食うんだけど、綺麗だから嫌みがない。

俺が食ってるのを眺めてたらチャンミンとふと目があった。

「どうしたんですか?食べてください?」

ああ、そうだ、作ってもらったんだからいただくよ。

ひとしきり食べて、俺は食器を片付け、コックピットに戻った。

航路通りに自動操縦が進んでいるかどうか確認して、部屋に戻ろうとしたら、チャンミンに捕まった。

「あ、あの....さっきの話ですが」

ん?さっきの?....あ、AVの話かな。

俺の部屋にまた招き入れることになったけど、まあいいか。

「泣いたりしてすみませんでした。ただ、こんな話ほかの人にしたことなかったんで

今までの自分が全部空回りしてたのかな、って思ったら情けなくなって」

いや、そういう問題でもないと思うけれど、きっとお付きの人たちはチャンミンを大事に

大事にしてきたんだろう、と思うぜ?

だから特定のオンナにひっかからないように、とかいろいろ考えたんだろうな。

そういえば、子供のころの話、とか友達の話、とかその辺から攻めてみたらいいかな。

俺とそう大して変わらない背丈の男が上目遣いって普通はならないはずなんだけどな。

「その....こんなことをいうの、ものすごく恥ずかしいんですが、あの....

手伝ってもらえませんか?」

え?なにを?まさか、ええぇぇ?

俺はいきなり突撃されたとんでもない依頼にひっくり返りそうになったが

チャンミンはいたってまじめだ。

「だって、一人でしたこと、ないんですよ、だから出ない.....

だからやり方を教えてほしいんです!」

えーっと....俺がおしえるんか....いろいろと問題が....まあ、乗り掛かった舟だ、

って俺の船なんだけどな。
-------------------------------

オハナシの励みになります。ぽちっとクリックをしていただけると嬉しいです。

にほんブログ村 BL・GL・TLブログ 二次BL小説へ
にほんブログ村
関連記事
スポンサーサイト



Comment

Leave a Reply





管理者にだけ表示を許可する