ま、俺には相棒がいる。ロックとスヴェッソンもじっとシム・チャンミンを見ている。
スヴェッソンをちらりとみてシム・チャンミンは「貴方はどこの星系の方ですか?
お見かけしたところ僕のデータベースには存在しないようですが、生体反応はありますね。
単純に興味で聞いてしまって申し訳ありません。」
「うーん、構わないよ。俺はスヴェッソン。セレナ星系だよ。事情によりほぼ体は機械だからね。」
すこし高い声で応じたスヴェッソン。
「そうですか。よろしくお願いいたします。」
おいおい、俺より先に挨拶かよ。
しかし、こいつもしかしたらすげーやつなんじゃねーの。一目見てどこの星系ってわかんのかな。
とりあえず、こいつを送り届けるための出港準備をしねーとな。
俺はロックに連絡をとり、シャヴァーニへの航路確認と必要物資の買いだしを計算していた。
「よし、シム・チャンミンさん。あんたを送り届けるよ。出航は3日後だ。
俺の買い物にちょっと付き合ってもらって、船の整備をして出発する。
最短でこのスケジュールだけど、大丈夫か?」
シム・チャンミンはにっこりと笑って「それで問題ありません。よろしくお願いいたします」
とぺこりと頭を下げた。
「ところで」俺は間合いを詰めた。
「事情を聞かせてくんねーかな。貨物扱いでもいいっていう事情を」
「お聞かせします。それには場所を移動していいですか」
お、俺の威圧に屈しないな、こいつ。なかなかいい根性してる。
けど、おもしろくなりそうだ。
俺はチャンミンを連れて酒場を出た。
柄にもなくうきうきしてるのはなんでだろうな。
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