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Tango Noir67


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王様に謁見をもとめると、しばらくして通された。

王様は憔悴しきっていたが「本当に申し訳なく思っている。チャンミン、すまない」

そういって頭を下げた。

僕はふつふつと怒りがこみ上げたが、それを助長するように腕がちりちりと痛むので

怨にやられないように腕を押さえておくので精一杯だった。

怒りに身をまかせてはだめだ。

「僕を護っていていくれるユノが怨に撃ち抜かれて、生死の境をさまよっています。

これを救うための文献が読みたいので、禁書の貸し出しを許可していただけますよう

お願いいたします。

まだ、わかりませんが、王世子を護る手立てもみつかるかもしれません。」

その言葉に王様は弾かれたように僕を見た。

「王族の端くれの僕がこんなことをするときっと問題がおこるかもしれません。それに

王様に僕を信じていただけるかどうか、それも分からないうえで申し上げますが。

一連の騒ぎの裏で手を引いているのは大妃です。

僕も実は狙われました。これをご覧ください」

そういうと腕をまくり、怨のせいで紅く腫れたところを見せた。

王様はその発言にショックを受けたようだ。

王様はちかよりそっと手で触れた。

「痛むのか?」

「怨ですから、自分の感情に振り回されると増幅します」

「私を....怨んでいるのだろうな」

「いえ....もちろん、思いがあるのは事実ですが、怨んではいません。

この国のために微力ながら力添えしたく、私の話すことを信じていただきとうございます」

「そなたは.....」王は僕の腕をさすりつつつづけた。

「怨を受けてなお大切なものを護ろうとするとは....王世子よりも王としてふさわしいのかもしれぬ」

僕はびっくりして手を引っ込めた。

「冗談はおやめください。僕は王位には興味はありませんし、王世子をお守りするためにここに

呼ばれたわけですから、ユノを救い出したらこちらをお暇したいと考えています。

宮廷の、民の平和が戻れば僕らもまたもとの場所に戻るだけです」

王様は「そうだな....叶わぬことを申してみただけだ。気にするでない。

こちらは王だけがみることのできる禁書の部屋の鍵だ。扱いは気を付けるように」

そういうと図書室の奥に続く禁書の棚の鍵を渡してくれた」

王様は寂しそうに「そなたは....「みえる」のか?」と尋ねた。

僕は覚悟を決め「恐れながら....さようにございます」と答えた。

王様は「儂は見えぬ。なのに王の責務を務めねばならない。

そなたがそばにいてくれたなら....いや、みえぬのが運命ならばそれもうけいれねばな」

そういうとさがってよい、といわれた。

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