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Tango Noir58


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僕のところに大妃から使いがよこされ、また僕は大妃に呼び出された。

大妃はいろいろと宮廷の話などをして、僕が気に入ったように見えた。

何度か呼び出され、そのたびに話をして、お土産を持たされて返される。

しばらくそんなことが続いた。

「そなたが私の願いをかなえてくれる存在やもしれない」

国母と呼ばれる存在であるにもかかわらず、なぜ僕を?

老論派と呼ばれる古くからいる家臣たちが山ほどいるのにもかかわらず、

大妃は僕を取り込んで、なんとかして自分の側に着けたがっているように見えた。

けれど僕は大妃の韓服の裾に隠れた黒い影のことを知っていたからずっと警戒をしていた。

ところがユノが連れていかれてしまって気が散漫になっていたのだろう。

また寂しさにとらわれていたのかもしれない。

大妃の術中にはまってしまった。

出された菓子を口にしたときに、なんだか変な味がすると思った。

ただ、気にせず口にしてしまい、急に周りが暗くなったように感じた。

あ、っと思った瞬間には視界がぼやけ、僕の体は動かなくなった。

何か盛られた、と気づいた時にはすでに遅く、僕の意識は遠のいた。

ブラックアウトする前に大妃の体からするりと黒い影が僕に向かってきた。
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