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Tango Noir54


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「おい、ヒチョル、一体どうなってんだよ」

ヒチョルに連れられ歩きながらユノは食って掛かった。

「細かいことは、まだ言えない。けれどこれはすっげーやばいことになってる、っていうのだけは

わかってるんだ」ヒチョルは2日前まで寝ていたとは思えない速さですたすたと歩いていく。

「王世子を次期王様と認めない派閥があるのは前からだけれど、そこに導師が絡んでいる。

その導師がその派閥をつかって権力を握ろうとしているのまではわかったんだ。

王族のだれかを巻き込んでるんだけど、それがだれだかわからない。

ターゲットが広すぎて、身内過ぎて王様もわからないのが実情。

その力が強すぎるのも問題。

たぶんコントロールしきれてなくて、暴走をはじめてるから

これだけ一般市民にも被害が広まってるんだろうと思う。

鬼神対策本部はとりあえず城下の民を護るのがメイン。

王宮の中の話はほとんど知らない。

ジフンですら大したことは知らされてない。

知ってるのは俺様とあと数人。」

「その数人に俺も、チャンミンも入るわけだな」

苛々したように返す言葉にヒチョルは笑った。

「悪かったと思ってるよー、巻き込んだ格好になっちまったの。

だけど....チャンミンがこの案件に大きな役割を与えられてるのは間違いないんだ。

場合によってはかなりのポーションを占める。

もし...俺様の力が及ばないことがあったとしてもチャンミンなら叶えてくれる。

俺様の想いも一緒にもっていってくれるから。」

「けどよ。そんだけキーマンになってるってことはテキにも知られてるってことか?

だとすれば...チャンミンあぶねーぞ。一人にしておけねぇ」

そういうとユノはヒチョルの脇をすり抜け、チャンミンを探しに中庭に戻ってしまった。

「あーあ、ユノってば相変わらずだな。俺様の話を最後まできけっつーの」

そうぼやきながら髪をなびかせヒチョルは歩き出した。

「怨」はやっかいなんだってば。

人の心の弱さに付け込む。

自分が強いと思ってる人ほど危険なんだってば。

チャンミンがウィークポイントにならなきゃいいけれど。

だてに昔から知ってるわけじゃない。

「さて。もうすこし王宮の内情を探らないとな。

俺様が得意なのは女官なんだけど、内官も話をきかないと、だな」

ところで大妃の背中にふと見えた黒い影はなんだったんだろう。

チャンミンと同じものをヒチョルは王世子が襲撃されたときに見ていた。

かなり遠いところにいたのではっきりとはつかめなかったけれど

あれは人ならざる者の陰。

「ユノに見えない、ってのは痛いな。あいつが見えればやっつける方法も楽なんだけど。

あれ?でもこのあいだ鬼神を斬ったっていってたよな。

なんかチャンミンとの連係プレーが無意識のうちにできてる、ってこと??

だとしたら....イケるかもしれないな」

ヒチョルはぶつぶつといいながら

内官に最近の大妃の様子をうかがうために内官のやすむ休憩場所に赴いた。
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