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Tango Noir52


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「チャンミン、ありがとう♪」

ヒチョルがひらひらと手を振りながら僕に挨拶してきたのは翌日の朝だった。

「もう、いいの?大丈夫なんですか?」

「俺様常人と作りが違うから」

そう言ってにやりと笑うのはほんとに僧侶か?って思うあでやかさ。

この人には華がある。

けど、強さもある。僕にはないもの。

それがユノと肩を並べていてもそん色ないとおもわせるもの。

「ったく、悪運強いやつだから大丈夫だよ」

ユノはそんなことを言ってるけど

実はちゃんと心配してるっていうのはわかってる。

「王世子様に逢ったんだって?どうだった?」

結界が破れていて修復した話をしたらヒチョルはにっこり笑って

「さすがチャンミン。ありがとうね。」

しかし、王世子に鬼神が見えることを知られたことを話すとヒチョルは腕を組んで考えこんだ。

「まあ、悪いことじゃないんだけど、チャンミンが見えるってことでまたひと悶着起きる

可能性はあるなぁ。王世子も多分いろんなしがらみ多すぎて嫌気がさしてるし。

王位継承争いに巻き込まれないように気を付けてね。」

きをつけてね、って言われても....僕は関係ないから遠ざかっていたのに。

否応なしに引きずり込まれた感万歳なんですけど。

「問題は、鬼神を封じ込めていた結界が弱まって、それを利用しようとする人の悪意と結びついた

「怨」が強大になってきているのがね...。

このままだと冥王が覚醒してしまう」

冥王って誰?まだまだ知らないことがたくさんあるみたいだ。

「さて、テキはなかなか厄介だよ。次は内官をしらべないとね。

怨に取りつかれた女官は逃走したからね」

ヒチョルは真面目な顔になると襟を正して、「ユノをしばらく借りるよ」といって

ユノを連れて行ってしまった。

ユノはちらりとこちらを見たけれど何も言わず、ヒチョルについて行った。

いっちゃった...忙しい、僕の心。

ふぅ....僕は自分のやれることをしないとね。頑張ろう。

ユノのとなりに並び立っても蓮かしくないように。

不安になったらだめだ。僕は自分にいいきかせ

ともすればへこみがちになる気持ちを奮い立たせ、僕は図書室にむかって歩き出した。

まずは鬼神の記述のある本を探し出さなきゃ。


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