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Tango Noir35


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しっかし....ほんとおかしいな。

二人と別れたヒチョルはひとりごちた。

こんなに明るい月なのに、物陰にはちらほらと鬼神がいる。

まあ、あの二人には近づかないし、護符をわたしてあるし、大丈夫だとおもうけれど。

ここのところ王世子(王位継承第一位)の容体がすこぶる悪い。

何かが起きてる。世界をひっくり返すような何かが。

さすがに自分にも想像がつかない。

けれどこのカンジはものすごく手に余るかんじだ。

そんな時にみんなを護れるんだろうか。

今までの自分にとっては誰かを護る、というのは朝飯前のことだった。

対峙しているものが鬼神だけだったから。

ところが今回は多分、そうじゃない。怨にとりつかれた人たちの悪意とも闘わなきゃいけない。

まあ、朝廷ってそんなもんだろうけれど。こんななかで暮らさなきゃいけない身分じゃなくてよかった。

「俺は呪術のほうは対抗できるけど、武術の方はさっぱりだからなぁ。

やっぱユノ連れてきたかったな」

でも、あんなユノの顔みちまったらチャンミンと引き離すわけにはいかない。

詳しいことはわからないけれど、対策本部でのユノのにやけ切った顔をみて

ヒチョルはだいたいのことを察した。まあ、いいんだけど、あいつ独占欲強いしな。

「ったく....イチャコラすんなよ」

そう毒づくと、お供の僧侶を連れてヒチョルは宮廷への道を急いだ。

夜が更ける前になんとか近くの森を抜けたい、そう思いながら

懐に護符をいれて、すたすたと歩いて行った。

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Comment

  • Kuroneko
  • URL

ヒチョルさんは何でもお見通し♪
というか、だだ漏れ(笑)

お話は深い話に向かってますね
生きてる人間の方が厄介ですよね

  • あーちゃん
  • URL
Re: タイトルなし

>Kuronekoさま
コメントありがとうございます。
いろんな経験値を積んできた人にはきっと良くわかるんだろうと思います。
ヒチョルさんもどんな人生を歩んできたのか、おいおい明らかになると思います。
まあ、駄々洩れっていいことのような気がするのは私だけですかね←

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