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Tango Noir32


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運ばれてきた食事は温かく、僕はひたすら口に運んでいた。

タッカルビをほおばりながら、僕は酒も頼んだ。

ああ、胃袋に染み渡る。

ユノもそんな僕を優しく見つめながらチキンを口にした。

ユノの食べ方は、可愛い。こんな食べ方をしてよくあんなに動いて消費しきってしまわないんだな、

といつも感心する。

「エネルギー消費効率がいいんだよ(笑)」そういいながらご飯を口に運ぶと

ハムスターのように口をもぐもぐさせる。ああ、口が小さいんだろうな。

するとユノが「そんなに口元見て、そんなにキスしたいのか?」と言うので

「ちがっ///」とゆでだこのようになった僕。

ほんと、そんなことなんでさらっと言えちゃうんだろうな、もう。

「しっかし」真顔になってユノはつづけた。

「今まで以上に俺は働かねーとな。チャンミンを護って、幸せにしなきゃなんねーからな。

先王に許しを請いに行かなきゃなんねーしな」

ん?おじいさま?

「先王にチャンミンを護るって約束はしたけど、チャンミンのそばに一生いる許可はもらったけど

チャンミンをもらう許可はもらってないからなぁ。

一度またちゃんとご挨拶に行かねーとな。」

ユノはおじいさまとした約束をしっかり守ってくれてる。僕のそばに一生いる、って、それって....。

目頭が熱くなった。

僕は既にユノが仕えてくれた時に愛されていたんだ。

そのうえこんな...でも僕をもらう、って...え?

「そりゃ臣下として、だけじゃなくってなったら、俺そうとう頑張らねーとだもんな。

そのために今回の対策本部の仕事も受けた。認めてもらって出世して、チャンミンにふさわしい男に

ならないとな。」

そんなことができるんだろうか。でも、ユノならやってくれそうな気がする。

不愛想な臣下がいきなり情熱的な恋人にかわったとて、その忠誠心は絶対的なもので

僕は胸があつくなった。

「けどよ?今回の鬼神対策本部、ってやつもちと、俺には解せないことが多いんだよ」

空心菜をいためたものを食べながら、ユノは続けた。

「まあ昔っからこの辺は特に鬼神の多い場所だったけど、ヒチョルみたいな力のある

僧侶たちがこの辺を護っていたんだ。奴らはスキルも高く、力も強い。だから落ち着いていて

町もちゃんと保てていたはずなんだけれど、ここ数年、急激にその力を増している。

なのに、言われて集まってきてみれば情報の整理だけ。来るのは雑魚ばっか。

Aクラス、Sクラスの傭兵ばっか、って聞いてたのにおとなーしく書庫で記録を読んでる奴らばっか。

おかしいんだよな。鬼神も雑魚しかいねぇ。

ヒチョルが調べてるが、なんかある。気になるんだよな。」

そうなんだ。僕も一緒に戦いたい、と思うけれど僕にできることはないのかな。

ユノは笑って「俺のそばを離れないでくれれば、俺が護るし、俺を護ってくれんだろ?

チャンミンが居れば俺は頑張れるから」そういって残っていたおかゆをすすると

僕らは勘定をして屋台をでた。

夜風が、体に心地よい。

「そういえば、ヒチョルとはいつから知り合いなの?」

なんとなく、尋ねた。

柔らかな物腰だけど圧倒的なオーラを感じるヒチョル。

あの人もなぜ僧侶なんかになってるんだろう、、って気にもなったし

なにより、ユノのことをよく知ってるような気がして、なんとなく気になった。

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Comment

  • Kuroneko
  • URL

お休み中お邪魔出来なくて、やっとお邪魔してみたら♡
ユノ、嫁にもらう気満々でニヤニヤしちゃいました
ヒチョルさん、リアルでも好きですが、お話でもふたりを大事にしてくれてて、頼りになりますね

  • あーちゃん
  • URL
Re: タイトルなし

> Kuronekoさま
コメントありがとうございます。
ちょっと気の早いユノさん。
でも仕事も早いので優秀です。
情熱マンスール全開ですのでどんな展開になるのか...w

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