FC2ブログ

Last Humanoids True Colors47


6e3f887e65a7dc72edfc201bda30545f.jpg
「その日」は急に訪れた。

キュヒョンという便利屋の男を捕まえた。

近所をうろうろしているところを警備員にみつかり、多少荒っぽく暴れたのだろう。

みればあちこち、擦り傷を負っている。

「お前は、誰だ?」

濡れたタオルを渡しながら俺が尋ねると、キュヒョンはそれを受け取りながら笑って

「俺はキュヒョン。チャンミンの友達だよ」と言った。

友達、トモダチ....知り合いよりも一つ上の関係性か。なぜ、チャンミナの友達でいられるんだろう。

「あんた、ユノ氏にそっくりだね。よく似てるよ。チャンミンさすがだな。すげーもん作った。

けど、あんたは本物じゃない。コピーはオリジナルを超えられねーぜ?」

そう言って顔を拭いたタオルを投げつけた。

「キュヒョンといったな。」俺はタオルを拾いながらそいつに尋ねた。

「どうして俺の邪魔をしようとする?」

「あんたたちにかかわったこと自体やばいことだけど、それでも生きてる、って

感じがするからいいんだよ。

この世界、どれだけ生きても生きてる実感がなきゃつまんねーもん」

とさらりといった。

生きてる実感か。人間じゃなきゃ得られないものか?

「ただ」キュヒョンは続けた。

「あんたたちにも生まれてきた意味ってもんがあるんだろうな。

誰かの代わりには誰もなれない。けど、その役割を甘んじた時に

新しい関係性をその中で見出していく、ってのもひとつのあんたたちの仕事かもよ?」

何を言ってるんだろう。よく、わからない。

「あんたたちはオリジナルに模してつくられてるけど

本物じゃなくて、それぞれが目的をもって生み出されてるんだろうと思う。

だから違うもんとしてここにいるんだろ?

あんたはチャンミンに造られたんだろうけど、あんたが作ったチャンミンのそっくりさんは

あんたがその目的をつくってやったんだろ?

それをよーくかんがえたら、あんたのここにいる目的、さがせるんじゃねーか?」

俺のオリジナルは俺をぶっ飛ばした。

「次にチャンミナに触れてみろ、ただじゃおかない」そういって

チャンミナを攫って出て行った。

オリジナルには勝てない?冗談じゃない。

俺はチャンミナを取り返す。何があっても。

そう、心に念じてキュヒョンを放り出した。
--------------------------------
*ぽちっとクリックをお願いします
ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村



関連記事
スポンサーサイト



Comment

  • Kuroneko
  • URL
ギュ!

キュヒョンの言葉の意味が2154ユノに理解出来るようになったら、C-88チャンミンとすぐに幸せになれるのに…
プログラムと感情、なかなか難しいですね

あー、こちらの話と本編とを交互に読み返す時間が欲しい!(笑)
あーちゃんさんもお忙しいのに、更新ありがとうございます!

  • あーちゃん
  • URL
Re: ギュ!

> Kuronekoさま
このお話は今一つ人気がないようなので、どうしても更新がゆっくりになってしまうんですが(笑)
ゆっくりよみかえしていただけるとひとつの物語になるように伏線をひろいつつ
丁寧に書いていこうと思ってます。
ストーリーテラーのような役割をさせようかとおもったんだけどなかなかギュはうまくつかわないとですね。
いつも読んでくださいありがとうございます。

Leave a Reply





管理者にだけ表示を許可する