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Tango Noir6

img_01.jpgそろそろ、ユノが帰ってくる時間。

僕はいつものようにそっと布団にもぐり、扉の方を伺いながら背中を向ける。

その日はいつもと違って、空気のよどんだ夜だった。

こんな日は鬼神が跋扈していることが多い。

冥界の扉でも開いているのだろうか。

肌にまとわりつく湿気を疎ましく思いながら

僕は寝返りを打つが寝られない。

仕方がないので窓辺に近寄り、オレンジ色に光る月を眺めた。

月は何かを引き寄せているように感じた。

窓の外をみると、きらり、と何かが光った。

それは剣を持って踊るユノだった。

もちろん、間近で鬼神を切り裂くユノは毎日のように見ている。

けれど、踊るように刀を振り回すユノを見るのは初めてだった。

僕は魅入られたようにじっとその姿を見ていた。

剣に愛された人。誰よりも強く、誰よりも美しい。

こんな人に斬られるってことはこの人に愛されることじゃないかな。

恍惚となりながらうっとりと眺めていると、ふと視界が曇った。

なんだ?

髪の毛がちりちりと逆立つような感覚.....これは....。

次の瞬間、窓が真っ黒な雲に覆われ、窓の隙間からその黒い雲が流れ込んできた。

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