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Destiny ground connection31

「僕らのDNAを取得してどうするのですか?」

落ち着いた声で尋ねるチャンミナ。

「君たちのDNAはとても貴重なんで、研究させてほしいんだ、人類のために」

人類のために?それって俺らの力を知ってる、ということなのかな。

「DNAを抜き出して、クローンでも作られるつもりですか?

あいにくと僕らのクローンが生まれたとしても、同じにはなりませんがね」

「DNAは複製能力があるんだよ。間違ったところは修正して、正しく治す能力がある。」

「それは突然変異についても同じなんでしょうか」

「ほう、君らは自分が突然変異ということを認めるのだな」

「いえ、もし変異であるとすれば教授のおっしゃる通りに途中で修正されてると思います。

ただ、僕らが突然変異であり希少種であるのであれば別ですが、進化と考えたらこれから

当たり前のことになります。脳のシナプスへの電気刺激による情報伝達が実用化されている今、

僕らが当たり前になる日もそう遠くないでしょう。」

すました顔して教授と対峙してるチャンミナ。すげぇ。

「アナタは火山学者だったはずです。それがどうしてこんなことの片棒を担いでいるんですか?」

チャンミナの淡々とした口調にグロッケンは焦りの色を感じ始めた。

「まさか」

「火山学からマグマのエネルギーを取得する方法を編み出す段階でそんな研究に目が留まるとは

おもえませんね。どなたかが教授を誘ったんでしょうね。

どなたなんでしょう。教えていただけませんか」

チャンミナの目の色が変わって、グロッケン教授の目は反対に見開かれた。

「や...それはいえ.....あ....」がたがたと震え出した。

「そうですか。僕らを捕まえて無理やりでもDNA採取したところで、肝心のコピー配列と

その伝達情報を解析するにはえらく時間かかりますけど。まさかそれをご自分で全部できると

お思いですか?」

グロッケン教授の顔がどんどん青ざめていく。

これは、これ以上はやばい。俺はチャンミナの腕を引くと、やめるようにと意識を送った。

グロッケン教授の意識の表面にねっとりとスライムのようなものが感じ取れた。すこしずつすこしずつ

それが身体をじわじわとしめつけていくような。そんな感じがグロッケン教授を恐怖に陥れているんだろう。

「かえります。車をお願いします」

チャンミナはそういうと一礼し、扉の方に向かった。

立ち上がれないでいるグロッケン教授に俺は「この話はなかったことにしてやるから

忘れた方がいいぜ」と声をかけた。

まあ、これで終わるわけじゃないけれど。

俺は地図情報をドンへに送った。とりあえずなんとかして捕まえるか。
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Comment

お久しぶりです…

あーちゃんさん、こんばんわ…
お久しぶりです…

体調が優れないとのことですが、大丈夫でしょうか?
暑い日が続いたり、雨が続いたりで心身共に辛かったりしますよね…
そんな時は無理しないでゆっくり休んでくださいね…

更新ができないときもブログを覗いては気長に待ちますので…(*^ー^)ノ♪
楽しみにしてますよ\(^^)/

  • あーちゃん
  • URL
Re: お久しぶりです…

> kkmamaさま
コメントありがとうございます。
気候的なものもありますし、ここのところ仕事を辞めたり、就活したり、子供の進路で悩んだりといろいろと
忙しいのもありましたかね....

ただ、こうやって気にかけてくださる方がいらっしゃるのはとてもありがたいことですし、自分にもやる気がでてきます。
ありがとうございます。マイペースになるだろうとは思いますが頑張りますので
見守っていてください。

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