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MONOCHROME Afterdark 64

代償行為、か...

私の本当に欲しかったもの。

それは....産みの親からの愛、だった。

お金を渡せば笑ってくれた。

だからどんなにそれがうわべだけのことだとしても、お金を渡し続けたし

払えないと暴れられて。笑ってくれない。それがなにより悲しかった。

もういい大人だし、それが何を意味するのか、十分に私はわかっていた。

けれど、愛されたかった。無条件に受け入れてほしかった。

それができないとわかって、あの事故があって、私の欲しかったものは一生涯手に入らない。

死にそうになってもお金のことしか言わない親。

絶望した。だから、親の前から逃げた。

逃げたことで罪悪感がずっとぬぐえないけれど。

今頃、探し回ってるかもしれないけど、もう、みつからない。

それでもずっと、私は愛されたかった。

「独りぼっちになりたくない」

私はでも、いま、独りだ。

すがる思いもなにもかも置いてきた。

そうつぶやくとポロポロとまた涙がこぼれてきた。

「よく言えました。僕は貴女を一人にはしませんよ」

ふわりと押し付けられたのは柔らかいタオル。

私はそのタオルに顔を埋めて泣いた。

みんな、流れていくように。

最後に優しさだけが残るまで、キョウスケはそのまま頭を撫でていてくれた。

じんわりと手の温かみが頭を通して伝わってきた。

「もう一つだけずるをします。」

キョウスケはそういうと私のおでこに唇を落とした。

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