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MONOCHROME Afterdark 47

「貴女のことを教えてもらえますか?一応、カルテは読みました。それ以外のことを」

教える、って言ったってカルテには何が書いてあるかわからない。

私は下を向いていた。

もちろん、医者だから私みたいな患者を治すのが仕事なんだろうけれど。

「何を言ったらいいのかわからないので、質問してください」そういうとキョウスケは

フッと笑って「そうですね。何から始めればいいかわかりませんよね」といって髪の毛を

搔きあげて窓の外を見た。

季節は緑が綺麗な春。こんなところに居なきゃいけないのもちょっと前の私なら勘弁と

おもっていたかもしれない。けれど最近は何事にも意識が薄れがち。どうでもいいや、と思う。

「貴女もわかってると思いますが。今回の体調不良は心因的なものですよ。

それは医者である僕にはわかりますが、どうやって直して行くかは貴女次第です。

ゆっくりでいいので、考えてくださいね。」

キョウスケはそういうと、ポンポンと頭を撫でて、病室を出て行った。

その手はユノと同じくらい大きくて、綺麗だった。

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