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天使の記憶 51

今日の仕事はまたそれはそれで面倒な案件だった。

どうしてこうも、仕事に俺が必要なんだろうって思うこともある。

根回しとか付き合いとか。

人付き合いは嫌いじゃない。

人は好きだけど仕事がらみで、しかも俺をダシにしてパーティとか、あまり好きじゃない。

着飾って愛想をふりまいて。なんか自分の価値がそれしかないような気がして。

あちらこちらでかけられる声に愛想よく答えて。

もちろん、パーティーに参加する人の名前くらいは憶えてるしそのプロフィールも

しっかり頭に入れろと言われてるからちゃんと勉強はしてる。

ハンナは喜び勇んでパーティに来る。

別にいいのに、必ず毎回顔を出す。

「本日はお招きいただき、ありがとうございます」って必ず親父に挨拶していく。

いわゆる「社交界」ってやつなんだろうけど。

親父は「よくきたね。ゆっくりして行って下さい」とにこやかに声をかける。

今回のやつはあまりハンナが傍にいると面倒らしく、そういうときは親父は

挨拶だけさらっとしてその場を離れる。

俺はだまって親父の後ろについて参加者に挨拶まわり。

「一人息子のユンホです」と親父に紹介されて、にっこり笑って一礼、握手をする。

ああ、チャンミンが待ってる家に早く帰りたい。

パーティーが終わると俺は親父と別れ、家へと急ぐ。

一応、今日会った人たちの顔を思い浮かべ、ざっとメモを取り、親父への報告書代わりのメモを

スマホに打ち込んでおく。これで今日の仕事は終わり。

帰りの車の中で、今の自分をちょっと恥じた。

俺の仕事ってこんなんだぜ。単なる親父の顔つなぎ。

任せられてるフォーマル部門もさらっと取り上げられちまうかもしれない。

自分の城をしっかり護ってるチャンミンに俺はもっとふさわしいオトコにならないと。

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  • あーちゃん
  • URL
Re: タイトルなし

>kkmamaさま
そうなんです。もうあまりにラブラブなので続くんかい、って突っ込みを自ら入れてしまうくらい、
2人はラブラブですね(笑)
障害があるパターンって私余り得意じゃないので同じことの繰り返しになってしまわないように
オハナシを頑張って別視点からみられればいいなぁ、と思って頑張っております。
いつも読んでくださってコメントを下さってありがとうございます^^

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