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天使の記憶 39

我ながらおっちょこちょいというか、笑っちまうな。

苦笑してたら「すみません、お待たせしちゃって」と

チャンミンが走ってきた。

「いや、俺が勝手に勘違いしてきちまったから。」

「すみません、今、鍵開けます」

夜のテイラーシムに入るの、俺だけじゃない、もしかして。

ちょっとそんなあほなことを考えながら鍵を開けて入るチャンミンの後ろに続いた。

工房の奥にあるトルソーにスーツは着せかけてあった。

やっぱり、すげーな。見ただけできっちり作られてるのはわかる。

俺、すげーうれしいよ。

チャンミンは俺をみて

「あの、お願いがあるんですが。仕立てあがったスーツを着て、写真を撮らせてもらえませんか」

そう切り出した。

「あの、こんな時間なんで、僕が連絡したのもいけないんですけど、でも出来たときに嬉しくて

連絡してしまってすみません。けど、作った僕が言うのもなんですがとても似合うと思います。

なのであの....残しておきたくて。」

なんて可愛いんだ。俺の理性はボロボロと崩れていく。

「もちろん、喜んで。でもその前に....チャンミン、本当にありがとう」

思わず抱きしめた。ちょっと走ってきた汗のにおい。

なんでこうすると気持ちが落ち着くんだろう。いや、落ち着くわけじゃないな。

ドキドキする。けど、どうしても触れたくなる。どうしよう。

あ、また真っ赤になってる。目を閉じてるみたいだ。

明かりをつけた店のガラスには俺とチャンミンのシルエットが映っていた。

「あ....こんなカッコで来ちゃったから、Yシャツ貸してくれる?」

カッターシャツでもいいけど、写真撮るならちゃんとスーツ、着たい。

チャンミンがYシャツとネクタイを貸してくれた。

ネクタイ....実はあまり結ぶのが得意じゃない。

結んでるけど、このスーツならダブルノットだろ。

普段俺はシングルでさくっとしか結べない。

「チャンミン、結んでくれる?」というとネクタイを取って結んでくれた。

ふふ....顔が真っ赤だ。ほんと、やばいな。

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