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天使の記憶 38

腕の中にはチャンミンを抱き込んで。

あれ、俺よりもでかい。けど、抱き込んで俺は幸せな気持ちを味わっていた。

チャンミンは真っ赤になったままだけど、嬉しそうにスーツを見ていた。

それを見てる俺の気持ちまで幸せになるような愛おしそうな笑顔で。

俺はそれだけで満足して、胸がいっぱいになった。

鼓動が早い。やばいな。

チャンミンをテイラーシムに送り届けたあと、俺は会社に戻った。

俺にできることはなんだろう。

今までここまで真剣に仕事について考えたことはなかった。

俺が今、任されてるのはフォーマル部門。

買い付けや新しいブランドの展開とか。

あまり服飾は得意じゃないけれど、それでもその分野にかかわっていたかったのは

チャンミンの存在があったから。

かかわって、できれば一緒の世界に身を置いていたい。

俺ができる今を大事にしよう。

窓の外に広がる明かりがなんだかとてもやさしく見えた。

俺は俺の欲しいものを見つけたから、なのかもしれない。

それから数日して。

チャンミンからカトクが入った。「できました」って。

夜だったけど。

それだけ一生懸命に仕事に向き合ってるチャンミンにまた感心させられた。

俺は「すぐ行く」ってカトクを返してテイラーシムに向かった。

6月21日

もちろん、チャンミンにすぐに会いたいっていうのもあったけど

俺は爺さんの屋敷でみたチャンミンのスーツに対する愛おしい目がずっと頭に焼き付いていて

仕事に対する愛情とか誇りとか、そういうものを見せてもらった気がして。

それもまた目にしたい、って思ったんだろうな。

テイラーシムに着くとあれ?電気が消えてる。

あ、もしかして家で作業してたのか?

俺チャンミンの住んでるところ、知らねーな、そういえば。

勢い込んだ自分にちょっと笑っちまうな。

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