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仕立て屋の恋 63

そのうち、ハンナは友達を連れてきた。

「素敵な仕立て屋さんがあるのよ」といって友達に紹介してくれた。

そして彼女らのスーツも僕は作らなくてはならなくなり、お客さんが増えるのはうれしいことなのだが

なぜか女性ものばかり扱わされることになった。

スーツを着ることが流行りにでもなるのか、って勢いで。

当然、仕事が忙しくなり、僕は慣れない女モノのスーツを手掛け

ストレスは増えていった。

けど、外から見たら嫌がらせでもなんでもない。

彼女はスーツを注文してくれて、僕は仕立て屋として一生懸命それにこたえるしかない。

けど、ちょこちょこ店にこられて、ハンナの目はいつも僕を突き刺すようだった。

この心理的な抑圧って結構なもんだ。

しかも、ユノの居ない時間を狙って来る。

ユノには....言えなかった。

僕が止めなきゃ。彼女の暴走も、ユノも守らなきゃ。

「シムさん、って彼女いらっしゃるんですか?」

あるときスーツを頼んだハンナのお友達って子に尋ねられた。

「彼女っていうか、まあ大切な人はいますよ」

僕は眼鏡を上げてほほ笑んだ。

「えー?そうなんですか?シムさん若くって素敵だからきっとその方、

愛されてるんですね。ハンナったら嘘つきだわ、もう。」

ハンナは何を言ったのか、って聞いたら

「貴方には女っけがないから、だれか素敵な人が見つかるといいんだけど」って言われたと。

友達は笑って言いながら「でもこんな素敵な方ですもの。女性が放っておくわけはないわね」

そういうことか...。入れ違いに「チャンミン」と声をかけながら、ユノが入ってきた。

「あら、チョンさん?」「こんにちわ、お久しぶりですね」

2人は知り合いみたいだ。「じゃ、また来ますね」と彼女はちらりとユノを見て、

僕にそう声をかけて帰った。

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Comment

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  • あーちゃん
  • URL
Re: タイトルなし

> yuさま
コメントありがとうございます。

じわじわ、イメージとしては「LINEグループの既読無視」的なアレです。

ちょっとした意地悪というか。

わかる人にしかわからない、っていう、わかりにくい嫌がらせをイメージしました。

ふふ、チャンミンも黙っていません。反撃しますよーー♪

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