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仕立て屋の恋 51

扉をしめて、closedの札をかけて、僕は工房にある椅子に腰を下ろした。

ぽつりと手が濡れて、僕は自分が泣いているのに気が付いた。

うん。どっかでわかっていた。ユノは手の届かない人だってこと。

いろんなしがらみがユノを縛ってるっていうのも。

そしてもちろん、「家の決めたこと」といいつつもそんな本の世界のようなことが

実際に存在してるってことも。

「許嫁」この言葉が僕をちくりと刺した。

誰からも認められてる存在。

僕らの関係....二人だけの関係。

性別は関係ない、と言いながらも公にはできない関係。

ユノをもとの世界に戻してあげたほうがいいんじゃないかな。

手は僕の目から流れるぽたぽたと落ちる涙で濡れていく。

ああ、本当に好きになってしまったんだな。

離れる、心の準備ができてない。

しばらくすると扉の鈴が鳴って、扉がドンドンとたたかれた。

開けたくなかった。開けたら、全部崩れてしまいそうで。

けど、いつまでも扉を叩く音は止まない。

このままじゃ扉壊されそうだ。のろのろと僕は鍵を開けにいった。

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  • あーちゃん
  • URL
Re: ₍ᐢ ›̥̥̥ ༝ ‹̥̥̥ ᐢ₎泣ʷ

> あーたんさま
コメントありがとうございます。
チャンミン優しいやつなので、ついつい真面目に考えてしまいます。
でも、ちゃんとうまくいくように頑張ります♪

落ち込みますね…

あーちゃん、こんばんわ…
いつも楽しませてもらっています。
スーツの似合う二人にピッタリのお話ですね(о´∀`о)

典型的なワガママお嬢様の登場ですね。
もちろん、ユノとチャンミンの二人の間に割り込むことはできないですよね(^o^)
これからも応援しています。

  • あーちゃん
  • URL
Re: 落ち込みますね…

> kkmamaさま
もちろん、お約束ですけど、たぶん私あまりひどいことはできないかもしれないので
二人はきっとそのままラブラブで行ってもらおうかなぁ、
などと思っています(笑)

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