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MONOCHROME 21

病院まで戻り、病室に向かう。

「まだ顔見てねーんだろ?あって来いよ。ここで待ってるから」

病室に向かう途中、ナースステーションで呼び止められた。

「ハン・ユリさんの身元引受人のかたですよね?
ただいま面会謝絶にさせていただいてます。
担当医からお話させていただきたいのでちょっとお待ちください。」

面会謝絶?とりあえずさっきまで大丈夫だったのに?

ほどなく、担当医というドクターがやってきた。

「運び込まれたときは脳震盪と右肩打撲。ちょっと頸椎も軽く損傷しています。栄養状態が良くなかったので点滴を打ちましたが、身体的には頸椎を観察というところです。ただ...」

一瞬言いよどんだドクター。あれ?この人、外科医じゃない。
ネームタグには「神経内科」とある。

「ユリさん、失声症を併発しています」

さっきの毒親のせいだ、きっと。
毒親でも親は親。ずっと愛されたかったから、ここまで言う事を聞いていたんだろうな。
僕はさっきの卑しいオーラの女性を思い出した。
普通ならもう成人していれば親離れして1人で住んでいれば生活費なんてせびられないのに。

さっき病室で起きた一部始終を説明するとそのドクターは
「なるほど。原因はわかりましたので、しばらく面会謝絶を継続させていただきます。
勤務先の方には病院の方から連絡をさせていただきますね。
ご家族の方がそれでは...それであなたが身元引受人になってくださったんですね。
手続きのほうはこちらでさせていただいて、またご連絡差し上げます。

今は薬でねむっていただいているので、そのままお帰り下さい」

ドクターに頭を下げて僕は待合室まで戻った。

僕はこれから、どうしていったらいいんだろうか。

かなり情けない顔をしていたんだろうな。

立ち上がって歩いてきた貴方にふわりと抱き寄せられた。


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