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仕立て屋の恋 35

「ユノ...今日も仕事ですよね?ご飯、食べないと。」

なんとかユノの腕から抜け出して、ありあわせで朝ごはんを。

食事をしながら、ユノはずっと僕を見つめている。

「どうかしましたか?」ちょっと上昇する体温に頬を抑えて聞くと

「ううん。ただ、チャンミンみてると嬉しくてね。俺と付き合ってくれるって思ったら。」

「もうっ//そういうことをさらっと言えるなんて、ほんとユノは誑しですっ。」

「えっ?だって俺、両想い初めてだもん」

はぁ....どうしたらいいんだ、この甘い空気。なんかずるずると流されてしまいそうだ。

ご飯を食べ終わったら「デザートは?」というので、「すみません、今度買っておきますね。

何がいいですか?」と聞いたら

「デザートはこれだよ」といってまた、キス。

甘くて離れられなくなる....ほんと、やばい。

付き合いたてのカップルのバカさ加減をいつもひそかに馬鹿にしてた僕だけれど

これはもう、しょうがないことなんだ、とキスを受けながら一人心の中で納得していた。

深くなるキスに、立っていられなくなって、僕は思わずユノの腕にしがみついた。

無理やり唇を離し、ため息をついてユノは「ああ、どうして俺今日、仕事なんだろう」

と呟いた。ちょっとそれがかわいくて笑ってしまったけれど、僕はそんなユノを見て

溺れそうだって思ってるのは僕だけじゃないとちょっとだけ安心した。

「あの、僕、良かったらユノが帰ってくるの、待ってます。また、良ければご飯、

作っておきますから」というとユノは嬉しそうに目を細めたが、残念そうに

「ごめん、今日は夜も付き合いがあるんだよ。だから.....あっ、そうだ。

俺の家で待っててくれない?」

え?ユノの家....ですか?あの、この前連れていかれたすんごいお屋敷とかじゃない?

「あ、俺の家じゃないから、あそこ。俺の家、マンションだから」

っていうか....たしか家政婦さんがいるところですよね.....。

「ああ、今日は来ないように言いつけておくから大丈夫」

僕はいつの間にかユノの家で待つことになってしまった。

まあ、いいや。休みの日をどうやって過ごそうか、ちょっと持て余してたのは事実。

それにこんなふうにユノと付き合うことになった気持ちを落ち着かせる時間も必要。

「さ、じゃあ一緒に出よう?」

促されて僕も支度を始めた。
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