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仕立て屋の恋 25

鍋の蓋をあけると目を輝かせて「うわっ、うまそう」とユノは言ってくれた。

取り皿を持ってきて、食事はスタート。

ユノは「うまい」を連発させて、お代わりをよそってやるとそれもどんどんと平らげ

あっというまに鍋はカラに。まあ、二人なのに6人前作ったんだけど二人ともよく食べたね。

デザートにイチゴを山盛りにした皿を持ってくるとこれも目を輝かせてこれも平らげた。

さすがに膨れたおなかをさすりながら「チャンミンの手料理うまかった。ほんとおいしかったよ」

と喜んでくれた。

「ありきたりのものしかできませんが。ユノは普段何を食べてるんですか?」と聞くと

「俺のところは家政婦さんが作ってくれてるけどな。あまり好きな味じゃないんだ」

家政婦さんがいるんだな。やっぱ生活レベルが違う....

ちょっと落ち込んだ自分にツッコミを入れていたら「チャンミンの料理のほうが全然うまい。

っていうか、一緒に食べるからかな。」とぽつりと言った。

ってことは普段は一人で食事をしてるってことなのかな。なんとなくかわいそうになって、

って自分も一人で自炊してるけど。

「僕の料理でよければたまには一緒に飯を食いましょう。」と誘っていた。

ユノはヒマワリがさいたような笑顔を僕に向けて「チャンミン!ありがとう!」とまた

僕に抱き着いた。

ああ、もう、嬉しいけどせつない。この気持ちはなんて表現したらいいんだろう。

子供みたいに感情表現をまっすぐにするこの人にまた僕は惹かれ、そしてそっと腕を回した。

スーツだけでなくて、食事も作ってあげたいと思うなんて、僕は自分の考えに苦笑するしかないけど、

それでもこの心地よい空間に浸っていたいなと虫のいいことを考えていた。

もう少しだけ。

するとユノの携帯がぶるりと震えた。「またかよ。いつもいいところで邪魔するんだから」と

ぶつぶつとつぶやきながらユノは携帯に出た。

え?いいところって?え?

頭がはてなマークになったけどユノは僕の目の前で「ああ、今日はチャンミンのところにいるよ。

うん、泊まる」って、え?僕の部屋に泊まるってこと?え?

通話をさくっと終えたユノは「今日はお酒も飲んじゃったから、帰るの面倒になった。

泊めてくれない?」と言い出した。これって、女子の口説き方かなんかなのか?

僕はもうすっかりいろいろとやられまくっていて、こっくりとうなずくことしかできなかった。

僕、いろいろ、大丈夫なのか?
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Comment

  • hiro
  • URL
どうなるー(〃ω〃)

気になります!次は…このお話しのカッコいいけど可愛いユノさんとユノさんに牽かれてグルグルしているチャンミン大好きです~( 〃▽〃)

  • あーちゃん
  • URL
Re: どうなるー(〃ω〃)

>hiroさま
たまにはカッコ可愛いユノさんもいいでしょう?
続きをお楽しみに。

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