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MONOCHROME 17

僕はかなり間抜けな顔をして貴方を見つめていたと思う。

まあ、そりゃあそうでしょうね。貴方、超絶イケメンだもん。

そのマスクで、その声でバーテンダーって反則だとおもうもん。

酒だけじゃなくて貴方も酔わせるの、得意そうだよね。

ホストやったほうが似合いそうだ。

甘い言葉ささやくなんてお手のもんだろうし。

女心だけじゃなくて僕の心まで掴んでるくらいだからね。

僕なんかとカトクして楽しいとかおかしいでしょ。

でも、楽しいって....。

からかわれてるんだろう。けど、誰かに向けられる好意は、嬉しい。

そしてそれが自分の目の前の一目ぼれした相手から発せられる言葉に

僕の頭はおめでたく反応してた。

「僕と話して楽しいなんて変わってるよ、アンタ。」

「俺をその気にさせるんだから、お前も相当変ってるよw」

「は?その気?何の気だよ。冗談はTPOをわきまえて言ってくれよ。」

多分、真っ赤になって百面相をしているであろう僕を見ながら

貴方は爽やかに笑って

「ま、こんな緊急事態に頼ってもらえたんだから、一歩前進だな。」

などとまたしても僕の心を鷲掴みして海に視線をもどした。

緊急事態...僕の心は浮かれて横に置いてあった現実をまた目の前につきつけられ

また沈んでいく。

白黒の世界についた、鮮やかな赤に意識を奪われていたけれど

それはひび割れた心の端から出る血、だったのかもしれない。


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