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MONOCHROME 10

「アンタなんて死んじまえばよかったんだよ!」

病室から聞こえてきた声に凍り付く。

彼女の見開いた瞳からポロポロと涙がこぼれていく。

「おい、なんだそれ」

病室に飛び込んでその声の主を見ると

卑しい品性をさらけ出した、キツイ顔の年配の女が彼女をにらみつけていた。

飛び込んだ僕の方に向き直ると

「こいつはアタシが産んだんだから何言おうとアタシの自由だよ。

けがなんかしたらちゃんと金を運んでこれないじゃないか。

ベッド代だってタダじゃない。いるだけで迷惑かけてるんだ。」

アタシが産んだ、って言ったよな?

生物学的な親だからって何言ってもいいわけじゃない

僕が言える言葉じゃないけれど。

わなわなと震える手を握りしめながら

一歩踏み出した時、彼女がうなるような声を発した。

身体が痙攣し、声が言葉になっていない。

その時貴方が病室に飛び込み、彼女の枕もとのナースコールボタンを押した。
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