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Destiny ground connection 2

ヘッドホンを外し、眼鏡を外し、防弾ベストを脱いで、残っている弾を検査官の前でカートリッジから出していく。「ここにサインをお願いいたします」訓練が終わると必ず銃の管理ナンバーを控えて、サインをして鍵をかけて終わり。普段から管理は厳しい。けど、、ここのところ盗難事件が増えてる。しかも警察署内で、デスクに置いた弁当とかそんなんだったらいいけれど、書庫から過去の事件の調査資料がなくなったり、課長の防弾チョ...

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Destiny ground connection

硝煙のにおいの立ち込める中、僕とユノは射撃訓練を続ける。たまに撃っておかないと勘が鈍る。僕は好きじゃないけど、ユノは射撃訓練は得意みたいで。毎回ハイスコアをたたき出す。署内でもトップ5に入る。弾が標的に吸い込まれるみたいに、きれいに穴をあける。だって、護らなきゃだろ?そういって笑った顔がいつも僕を惹きつけてる。ユノの考えてることなんて全部わかるのに。それでも毎日、僕はユノに心を持っていかれる。ユノ...

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あとがき:MONOCHROME Afterdark

今回のオハナシは、キーパーソーンだったユリが主人公に近い形をとりました。そのせいもあり、BLではないオハナシに、拍手は少なく、まあこんなもんだよな、と思いながらのんびりと書き進めました。いくつか伝えたいことがあって、愛と独占欲と不安。それから代償行為。人付き合いにおいてよくある話です。好きだから独占したい、好きだから嫉妬する。好きだから不安になる。いろんな好きがあると思います。でも、そういう思いをさ...

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MONOCHROME Afterdark 68(最終回)

あれから1年。俺は病院勤務を免除してもらった。ERは相変わらず忙しい。なんで泣き落されて、週に2日だけ、勤務を続けることにはしたが非常勤って扱いにしてもらった。キョウスケは今でも俺が勤務してるときに顔を出す。相変わらず、チャンミナの弁当をつまんだり、ナース達にきゃあきゃあいわれながら俺に構う(笑)そして、先日のこと。休憩に顔を出したキョウスケが、俺にコーヒーを差し出した。その左手に光るものをみつけて、俺...

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MONOCHROME Afterdark 67

「ユリはさ、、そうやって俺らをあいつのなかで数少ない、高校時代の友達みたいにずっと大事に思っててくれたんじゃねーかな。」確かにね。僕とユリはSNSで始まった関係だけれど、彼女はずっと僕の言葉を大事にしていてくれたんだろう、と思う。恋人、という括りでスタートした僕たちだけれど、実際のところ肉親に近い愛情をもっていたからこそ別れた後も切れることなく続いていたんだろうと思った。「高校時代の友達とは、いつか...

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MONOCHROME Afterdark 66

ヘルメットをかぶって、ユノの背中に頬をつけて、しっかりと抱き着いて。僕らは車の波をすり抜けて海に向かう。二人でバイクでドライブするのも久しぶりだ。久しぶりのユノのライダースーツ姿にひそかにときめきながら僕は潮風を感じて目を景色にやる。流れていく景色が僕らに迫ってくるようで、僕はちょっとたじろいだ。海に到着して、バイクを下りてメットを外し、僕らは砂浜をゆっくり歩きだす。ちょっとだ曇った、青い空が優し...

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MONOCHROME Afterdark 65

ぬくもりは、人をつつむ。私はしばらくキョウスケの腕の中にいた。あの時とフラッシュバックする。何も見なくていい、何も聞かなくていい。抱きしめられて、フラッシュバックした記憶は徐々に塗り替えられていく。「ずるを許してくれますか?」キョウスケが笑ったまま、私を覗き込んだ。「私、多分懐くのに時間かかるとおもうけれど」そう言ってそのままキョウスケの胸に頭をもたせ掛ける。楽でいいんだ、生きてていいんだ。なんか...

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MONOCHROME Afterdark 64

代償行為、か...私の本当に欲しかったもの。それは....産みの親からの愛、だった。お金を渡せば笑ってくれた。だからどんなにそれがうわべだけのことだとしても、お金を渡し続けたし払えないと暴れられて。笑ってくれない。それがなにより悲しかった。もういい大人だし、それが何を意味するのか、十分に私はわかっていた。けれど、愛されたかった。無条件に受け入れてほしかった。それができないとわかって、あの事故があって、私...

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MONOCHROME Afterdark 63

「たまたまだけれど、僕はユンホさんを知った。ナースステーションでもユリさんが入院してきたときに見舞いに来たイケメン2人、って騒ぎになってたからね。僕がみかけたユンホさんは何が似てるというわけではないけれど背格好だけでなくて雰囲気が似てる、と自分でも思った。多分、僕と歩いてきた道が同じような感じなんだろうと思いました。より観察して、よりユンホさんに近づこうと、職場に誘いました。あの人は本当に、医者に...

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MONOCHROME  Afterdark 62

「貴女を最初に診たときに、とても危うい感じがしました。それでいて、どこかあきらめきれていないものを感じました。診察していくうちに、貴女のほしいものがわかりました。けれど、それは手に入らないもの。一つは肉親の愛であり、一つは理解者の愛。残念なことに、この肉親の愛への欲求は消えることはありません。人間は誰でも代償行為を求めます。けれどその相手も誰でもいいというわけではありません。特に貴女の場合、自分の...