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Last Humanoids~True Colors53(最終話)~

どのくらい眠っていたのだろう。目が覚めた俺を覗き込むチャンミナの顔は穏やかだ。「おかえり。ずっと眠っていたから寂しかったよ」チャンミナはそう言って僕を抱き起した。新しい内臓に取り換えられたんだろうな。身体を点検していると左の眼の下に小さな傷跡があるのにきがついた。そこを触っているとチャンミナが笑った。「戦闘の記録、一つくらい残しておいてもいいでしょ?それに、それがあるとかえってセクシーだよ。」「俺...

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Last Humanoids~True Colors52~

次元転移装置を作動させた。ここはどこだろう。C-88はしっかりと俺を抱きしめたままうつむいている。とても、静かだ。研究所はどこかにあるのだろうか。内臓の損傷とか、そういうレベルは全く問題ない。データさえあれば俺は何度でも再生される。けど、バックアップがないとこのまま消滅、なんてこともあり得る。C-88の頬に触れると小刻みに震えていた。「ごめんなさい。すぐに、治すから。」そういって震えている。「俺が間違って...

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Last Humanoids True Colors51

「どうして...ユノっ!」C-88が槍を放り投げて走り寄る。俺は抱き寄せたチャンミナを離してがくりと膝をついた俺をC-88は抱きしめる。「ごめんな」C-88の頬をなでるとC-88はチャンミナを睨みながら「なんでユノが謝るの?悪いのはあいつなのに」といった。いや、悪いのは俺だよ。大切なものをなくした。膝をついた俺に俺のオリジナルは告げた。C-88の想いを受け取ってやれ、お前らは変われるんだ、と。頭来るほど、あいつの声は俺...

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Last Humanoids True Colors50

俺の抜いた刀はチャンミナを傷つけた。コートを切り裂き、薄皮一枚だけだけれど、血がにじむ。俺に流れているのは血ではない。俺はマガイモノだ。「少なくとも、C-88にとってのユノは貴方だよ。僕さえいなくなればC-88が貴方にとってのチャンミナになる。C-88はそう思ってるよ」チャンミナは少し悲しそうな顔をしていった。「僕が欲しかったのは安らぎだよ。そのために貴方を造った。少なくとも、二人でいた時は僕は安らぎを得てい...

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Last Humanoids True Colors49

存在する意味なんて一つしかない。それはチャンミナのために俺は作られたんだ。だけど、チャンミナは俺にごめん、と言った。ということは俺はもう必要ないということ?理解、できない。ならば俺は今後どうすればいいんだ。データ収集をいくらしてもその答えは出なかった。そんな俺にその答えをくれたのはまた....チャンミナだった。俺のオリジナルと一緒に研究所に侵入してきた。きけばずっともぐりこんで、俺が分類できないデータ...